恵那市による次世代通信技術の実証実験に参画
岐阜県恵那市による次世代LPWA※1技術であるZETA※2の実証実験に参画しました。同実験は電源供給が困難な山間部での通信技術の確立に向けたデータの取得が目的で、同市庁舎内と同市内に小規模なLPWAを構築し導入効果を検証しました。
※1 LPWA…Low Power Wide Areaの略。低消費電流で長距離のデータ通信が可能な通信ネットワークのこと
※2 ZETA…超低速の通信回線である超狭帯域 (Ultra Narrow Band)を利用することで、干渉の少ない通信、双方向での長距離低電力通信などを可能にした通信方法のこと
今回の実証実験の内容
(1)恵那市役所本庁舎の屋上にZETAアクセスポイント(無線機)1基を設置するとともに、庁舎内所に温湿度・照度・人感センサー・ドアセンサーを設置してデータの収集・可視化、侵入者警報などをメールで発報します。
(2)恵那市内にある、ため池(1ヵ所)に水位計1基を設置するとともに、同市内のケーブルテレビ축구 승부 예측サブセンターにZETAアクセスポイント1基を設置、さらに、ため池とケーブルテレビサブセンター間を中継器2台で経由して水位データの収集・可視化、異常水位となるとアラート通知をメールで発報します。
この2つの取り組みについて、ビックデータの蓄積、収集したデータの活用方法およびAIなどによる解析を検討していきます。なお、ため池は電源供給の困難な場所を想定した実験であることから、ため池の水位計と、2台の中継器は産業用リチウムイオン電池※3で動作しています。(恵那市役所庁舎内のセンサーもリチウム電池で動作)
※3 リチウムイオン電池は小型で高電圧が得られることが特徴。一次電池(使い捨て)を使用。
▲恵那市庁舎内のシステム構成イメージ ▲恵那市内(ため池)監視のシステム構成イメージ